今回は、日本とナミビアのビジネスの今について考えてみました。
様々な壁・トラブルを乗り越えてナミビアで頑張っている民間企業もあるのです。(すごい!)
ナミビアに進出する日系企業(5社前後)
ゼファー:風力発電
通信会社のMTCの基地局に風力発電機を提供。
ナミビアの国土は日本の2倍もありながら、人口はわずか240万人ほど。
ビジネスをするにあたって、その極端な人口密度の低さは大きなポイントになってきそうです。
人が全く住んでいない「未開の地域」だらけであり、インフラ開発が隅々まで行き届かないのも必然的。(それでも人は隅々まで住んでいる)
そんな地域への自然を利用した風力発電や太陽光発電は効果があるようです。
実際に、辺境の地Tsumkweを訪れたことがありますが、電気供給源の大半は太陽光発電でした。
Tsumkweの詳細はこちら
カネダイ:カニなどの加工
次は漁業の老舗。なんと40年以上も前からナミビアでの漁業に取り組んでいたらしい!
ナミビアに住んでいても、日系企業のにおいを一切感じなかったのですが、自分の知らない所で頑張っている企業があったんだとつい最近知りました。
ここではズワイガニに力を入れているようで、日本では「かに物語」というブランドで流通しているらしいです。
ちなみに、ナミビアでは観光客向けの高級レストランでさえ、カニを目にしたことがなかった。なんか冷凍コーナーに怪しいのがあった気がしたけど。。残念!(ロブスターやオイスターはよく見た)
このように、国内に出回る前に、海外市場向けの漁業が盛りあがっているという、国内市場規模の大きい日本では考えられないことが起こっていたようです。
今後の展望
■鉄道事業
現在、ナミビアの国内輸送の9割以上が道路ですが、将来的には鉄道輸送の割合を7割以上にしたいとのこと。
■投資カンファレンス
2016年11月にナミビアの首都で投資カンファレンスがあるようなので、ビジネスをしたい場合はいいきっかけになりそうです。
■ITインフラ
通信、ネットワーク構築/メンテなど。Huaweiは既に無双状態?
その他
ナミビアは、治安も比較的良好で、政治的・経済的に安定していますが、ビジネス面では、マーケットが小さいのであまり魅力的にうつらないと思います。
しかし、ナミビア一国で考えず、南部アフリカ経済圏の一部として考えると魅力的かもしれません。ナミビア政府も、JICAなどと協力しながら物流面に力を入れているようです。(大西洋に面し、アンゴラ・ザンビア、ボツワナ、南アフリカと接する優位性?)
あとは今イケイケのDMM.Africaに期待…
その他詳細情報は、ナミビア大使館やJETROのWebsiteをご覧下さい。
しかし、わざわざナミビアまできてビジネスに挑戦している企業は尊敬します。
資源も乏しい島国の日本が、なぜ戦後世界で第2位の経済大国になったのかといったら、こういった「チャレンジ」があったからかもしれません。
今まで自分の先代、先々代が築いてきた財産を、自分たちの代で食いつぶしていくだけじゃなくて、次なるものを築いていけたら面白いと思いつつ梅干しサワー片手に一杯やりたいものです。
まあ食いつぶしてさよならでもそれはそれで人生ですけど。
ではでは、ごきげんよう